2018年7月31日(火)晴れ

夜、すでにお風呂に入ってTVドラマを見る体勢に入っていたところ、急にガリガリ君が欲しくなってすっぴんのまま(これはほとんど犯罪だ)、近所のコンビニに向かった。

すると、信号待ちをしている時に吹き抜けていく風がついこの前とは全然違っていて、すでに秋の気配がする。

その瞬間、すでに風は次の季節の準備を始めていると思って、まだ7月が終わったばかりというのに、淋しさが風呂上りの火照ったからだを冷ややかに包んだ。

私の中ではほんとに夏は短すぎる。

8月に入って盆を迎えるころにはほとんど終わったようなもんだ。

あとたった2週間ほどの命である。

この猛暑でそんなことを言っている人間は私くらいかもしれないが、夏が好きな人間からすると、この季節がずっと続いて欲しいと思わずにいられない。

私にとって一年は夏からスタートする。

そして、秋には冬を憂い、冬には春を焦がれ、春には夏を想う。

そうして、この何十年かを暮らしてきた。

とにかく、いつでもスタートは夏。

あと2週間、残りの季節を元気で暮らせるよう目一杯のエネルギーを充電しておこうと思う。

ありがたいことに今年はまだ当分正しい夏が続きそうだ。

汗かいてなんぼの夏に乾杯。汗かくほどに食べる夏。食べるほどに動く夏。

あともう少し、あともう少し。


2018年7月29日(日)朝のうち雨のち晴れ

過去にあまり例のない逆走台風が来るというんで、夕べは何度も目が覚めて、朝も早くから起きてニュースを見ていた。

このまま行くと中国地方を直撃、という感じで不安は募るばかりだった。

台風の進路に当たった県の風の激しさを見てびくびくしていた。

しかし、もうこうなったら覚悟を決めるしかない、と思っていたら、いつまで経っても雨風ともに強くならない。

そのうち、岡山県の上を通り過ぎ、広島県を通過し、どんどん台風は遠のいていく。

その間もずっとたいした雨は降らない。

TVでは井原も避難勧告が出ていたというのにいったいなんだったんだろう。

それでも吹き戻りというのがあるから用心しないと、という文字がネットに並ぶ。

しかし、そのあともほとんど雨は降らず、そのうち家の中でぼっとしているのが嫌になってくる。

まあ、途中で大雨になったらなったでしょうがない、と身支度をして福山に向かった。

すると、やっぱり途中雨はぜんぜん降ってないし、それどころか、だんだん青空が見えてきた。

ほんとに調子抜けほどの台風である。

こうなったら、カフェでも行ってなんか食べて帰ろうと思って、この前一度お邪魔した「ボントレ珈琲ホノルル」にまた行ってみた。

ここはもとナタリーミュージアムがあったところで、中は広々としていてゆったりしている。

今日はもうご飯を食べていたので、スイーツタイムと決めてプリンパフェを頼んだ。

写真どおりボリューミーなのがやってきたが、あんがいぺろりだった。

店を出ると、台風の余波なのかこの季節には似合わない湿り気を帯びた風が半そでの腕に吹き付けた。

しかし、なにはともあれ、たいしたことにならなくてよかった。

私の怨念に近い思いが空の神様に通じたのかも知れぬ。


「ボントレ珈琲ホノルル」
福山市箕島町5816-110
TEL:084-999-0596
営業時間:8:00〜20:00(食事LO19:00)

2018年7月28日(土)暑さ和らぐ

困ったことに妙な方向から台風が来ている。

被災地のことを思うとうちのことなどかまってる場合ではないが、やっぱりボロ家なので、不安は付きまとう。

とにかく一刻も早く過ぎ去ってくれることを願うばかりだ。

今朝は井原と駅家のイベントに顔を出して、中国中央病院敷地内にあるビアンモールでチキン南蛮定食を食べて、うちに帰ってからDVDの「DESTINY 鎌倉ものがたり」を見た。

実はこの映画は映画館に見に行ったのだが、最初のあたり寝てしまってよく見てないところがあったので、借りてきたのだった。

あらためてこの映画を見ているとこの春行った鎌倉の色んな場所と重なってすごく懐かしい。

鎌倉は私が東京で働いていた頃、月いちペースくらいで訪れていた大好きな町だ。

しかしながら、この前何十年かぶりで行ってみると、どこもかしこも外国人観光客でごった返しており、江ノ電に乗ることもままならなかった。

昔のようなのんびりとした風情たっぷりの鎌倉はもうどこにもなかった。

それでも、その時のひとり旅で長谷寺の観音さまにはほんとに感動した。

40年ぶりに再会したその巨大な観音菩薩像のこうごうしさには自然と涙が出た。

人の波をかき分けながらの散策だったが、やっぱり鎌倉に行ってよかったと思った。

またいつか(人の少ないときに)いけるといいのだが。


2018年7月24日(火)猛暑

昨日に続いて今日も朝から暑いには暑かったが、昨日はまるで吹かなかった風が古民家の土間にほんの気持ちだけ吹いた。

しかし、やっぱり暑いのには変わりない。

朝カフェの厨房で準備をして庭の落ち葉を掃いているだけで汗が流れる。

ほんとに今日みたいな暑い日にカフェに来てくださるお客さんがおられるだけでありがたいと思う。

今日は月に一度、お菓子作りが好きな女性たちが集まって開いているスイーツ会の日なので、昼から皆で手作りスイーツを食べながら他のお客様とも楽しく交流された。

皆様、暑い中、手作りのスイーツを持ってきてくださってほんとにありがたいことだ。

来月はえーとこかふぇがお休みなので、次回は9月にまたスイーツ会は開かれる。

それまで皆様お元気で。

ということで、私は来月の過ごし方を毎日考えている。


2018年7月22日(日)猛暑

今日はボランティア初体験。おばさん帽子に長靴に長袖、首には手ぬぐい、といざ出陣といういでたちで笠岡の被災地に向かった。

しかし、いざ現場に行こうとするも、道は途中でことごとく閉鎖されており、そのたびに遠回りをして、早く出た割には着いたのはぎりぎりの時間だった。

やっとのことで、駐車場に車を停めて、スタッフの皆さんに誘導されてそこから公民館前まで歩く。

すると、もう大勢のボランティアが集まっていて皆受付に向かっている。

私もリュックサックを背負って受付に並んでなんとか保険等の登録を済ませてテントの下で待機する。

9時を回ってリーダーの方からいろいろ説明を聞いて(資料をもらい損ねて全然内容が頭に入らない)、いくつかのグループに分かれて被災した家々に向かった。

最初、行ったお宅は家主のお年寄りが留守だったので、また車に乗って会場に戻って、ほどなく次の現場がわかったので、そこに向かった。

被災したお家は平屋の大きな家で古民家を建て替えたばかりなのか、とても綺麗で立派なお屋敷だった。

しかし、庭の植木は枯れたまま石灰にまみれ、家の中は畳がなくて床板も何枚も外されていた。

ここも床上まで水が入ってきたようだった。

ここでやるべき作業は家の内外にあるたくさんの床板の掃除だ。

ボランティアは6人くらいいたが、私と50代くらいの女性が志願して建物に残っている床板の掃除をすることになった。

広い居間で拭き掃除をしていると、汗が噴出し、せっかく雑巾で拭いた床板の上に落ちまくった。

それでも二人黙々と床板や押入れ、最後は仏壇まで拭きまくった。

すると、ほどなく休憩してください、の声がかかり、皆で日陰に入って塩飴をなめたり、水分補給をする。

お昼前までこういう繰りかえしが4,5回続いた。

私としては、せっかく調子が出てきたと思ったらすぐ休憩なので拍子抜けするほどだったのだが、これも熱中症対策なので仕方ない。

グループのリーダーの若い男の子も皆を休ませることに気を使っていた。

とにかくボランティアが倒れて、皆に迷惑をかけてはなにをやってるのかわからない。

この猛暑の中で、無事に作業を終了するのは大変なことなのだ。

それにしても、普段自分ちの仏壇もろくすっぽ掃除しない私が人様のうちの仏壇を掃除していることを思うと、なんだか不思議な感じがして、妙な気持ちになった。

実は最初仏壇は掃除して欲しいと言われなかったのだが、あまりによごれていたので、掃除してもいいですか?と聞いたらOKといわれ、掃除することになったのだった。

仏壇の横にはいくつかのトロフィーや盾のほかに六切りくらいの写真が何枚か立てかけられていて、そこでは大勢の家族が皆楽しそうに笑っていた。

それを見ながら、その大きな家が刻んできた時間や家族の歴史を思った。

私はその写真についた汚れも一枚ずつ綺麗にふき取った。

そして、まだまだこの家はこんなことでは死なないと思った。

家はそんなにヤワじゃないと思いたかった。

その後、1時間ほどで家の中の作業が終わったので、外の皆を手伝い始めて、あと5枚くらいの床板と網戸を洗うのを残したところで午前中の作業は終了となった。

あ〜惜しいなあ、もうちょっとやれば終わるのにな、と思ったら、午後からまた続きをやるようだった。

申し訳ないが、私の体力では半日が限界だ。

後は若いボランティアに任せるとしよう。

作業が済んで体育館に集合して皆は炊き出しのカレーを食べるようだったが、私はそのままお茶だけもらってうちに帰った。

やっぱり大勢でご飯を食べるのは昔から苦手だ。

帰り道、水害などなかったように、田んぼの稲は青くたくましく熱風に揺れていた。

それを見ながらまた近いうちにここに来るかも、と思った。

2018年7月21日(土)猛暑

7日の豪雨からなかなかボランティアにも取材にもいけなくて、体調は日増しに悪くなるばかりだったのが、今朝、ホームセンターに長靴だの手袋だのを買いに行ったら、少しずつ調子がよくなって、夕方にはほとんど復活した。

やっぱり精神的なストレスと言うのは一番いけない。

私は普段仕事ではほとんどストレスを溜めない人間だが、今回の災害では今までになく罪悪感や無力感に苛まれた。

こんなことは初めてだった。

それで、とにかく今日は府中で用事を済ませた後は、明日のために体力温存しようとパソコンをいじったほかはなにもしないで過ごした。

私が行けなかった間に井原のボランティア募集は終わってしまったが、笠岡ではまだまだボランティアの必要な場所があるようで、先日立ち上がったばかりの「ぞうきんプロジェクト@笠岡」に明日は参加したいと思う。

生まれて初めてのボランティア体験は果たしてどうなりますことやら。

とにかく精一杯やってこようと思う。

2018年7月19日(木)猛暑

今日も朝から汗が流れ流れて化粧は全部落ちた。

店に出るたびに化粧をしなおすも、あまり効果はなく、お客様にひどい顔を見せることになった。

水をテーブルに運ぶと氷が解けてテーブルの上に水溜りができる。

厨房にある扇風機も店に出して店内の2台をあわせて3台フル稼働しても生暖かい風が吹き抜けるばかり。

お客様はそれでもビーフ丼を美味しいといって食べてくださるが、汗まみれである。

そろそろ今年も夏の営業は限界のようだ。

あと一週間、なんとか頑張って営業して来月はお休みとしよう。

皆様ほんとにすみません。

2018年7月18日(水)晴れ 酷暑

夕方4時に福山駅に降り立って、むせ返るような熱気にめまいがした。

新幹線の中はこの暑さでクーラーもあまり効かない感じだったのだが、やはり一歩外に出るといかに快適だったかわかった。

暑い・・暑すぎる。

しかし、福山から神辺まで福塩線が止まっているからバスで帰る以外ない。

久々に乗るバスはすでに乗り場が以前とは変わっており、天満屋のそばあたりまで歩かないといけない。

横浜駅で買った土産を入れた大きくて重いバッグが肩に食い込む。

快適だった都会の移動が福山駅に着いたとたん苦行となった。

しかし、文句は言っていられない。私はうちに帰らないといけないのだ。

とはいえ、バスは一時間に1本しか走っていないので、あと30分どっかで時間をつぶさないといけないのだが、バス停が暑くてたまらないので、デパートの地下に逃げ込んだ。

夕刻のデパ地下といえば、食材や惣菜を求める人でいっぱいかと思えば、この暑さで駅まで買い物に出ないのか思ったよりお客さんは少ない。

私はたぶん帰っても我が家でご飯ができてる可能性は少ないと思って、夕食用の惣菜を買って、エレベーターそばの椅子に座ってぼんやりしていたら、パン売り場の女性がずっと立ちっぱなしでパンを売っていたので、頑張ってるなあと思って少しパンを買った。

それからやっとバスがやって来て、電車が止まっているせいかかなりの人が乗り込んで、私もなんとか大きな鞄ごと椅子に座って井原へ向かった。

見慣れた風景とともに、停留所の名前が掲示板にうつし出されるたびに、そんな名前の停留所があったんだ、と妙に新鮮な気持ちになった。

ほんとにバスに乗るのは久しぶりだった。

皆暑さと一日の終わりの倦怠感からか、バスが走っている間誰も言葉を発しなかった。

運悪く窓際の日よけがない椅子に座った女性はあまりの暑さにタオルを窓に広げて日差しをさえぎろうと必死だったが、そのうちそのままの体勢でこっくり居眠りを始めた。

けだるく重い真夏の夕暮れの同行者たちを見ながら、私は今年の夏の予期せぬ日常を思った。

天災でも何でも、何か大きなことが起こればそれによって当たり前の日常はどんどん当たり前でなくなる。

私も今回の災害がなかったら、炎天下を歩くことも、天満屋で惣菜を買うことも、バスに乗ることもなく、福山駅からそのまま福塩線に乗って井原駅を目指していただろう。

しかし、今回のように日常は突然変わる。

いつも当たり前と思っていることは本当は当たり前でもなんでもないことを今回の災害で思い知らされた。

そして、交通が当たり前に機能するということがいかにありがたいことかを。


そんなことを考えているうちに、バスは井原にどんどん近づき、それにつれてお客さんはどんどん減っていった。

私も財布を出して値段表を見ながら小銭を用意する。

下りるバス停が近づくたびに運賃が変わるのをどきどきしながら見つめる。

めったにバスに乗らないとこういうことも刺激的だ(でもほんとは昼過ぎまで使っていたパスモが恋しい)。

もしも下りる直前で運賃が上がったら嫌だから小銭を余分に握り締めて心の準備をする。

停車ボタンを押してからやっと運賃がはっきりして、ほっとして大きな鞄を肩にかけ始める。

バスが停まる少し前に立ち上がろうとしたら、車内アナウンスでバスが停まってからお立ち下さいと念を押され、慌てて座りなおす。やれやれ。

やっとのことで、バスから降りて家に向かって歩いていたら、母が買い物袋を提げて歩いているのが見えた。

私に気づいたのか、一瞬足を止めてこっちを見ている。

酷暑の一日、最後の最後に確かな日常がそこにあった。

2018年7月12日(木)曇りのち晴れ 夕立ち

今日はかなりむし暑い一日で、カフェの台所でランチを作っていたら汗が流れ落ちた、ついでに化粧も全部落ちた。

去年に続いて今年も過酷な夏がやってきた。

昔、あの古民家に暮らしていた人たちはいったいどうやって涼をとっていたのか、とこの夏も思う。

今日も熱中症にならないように水分をしっかりとって体調を整えるのに必死だ。

しかし、この暑い中、ダンボールを持ったお客さんが朝から来て下さってありがたいことだ。

皆さん和気あいあいと交流されて、私はまた新鮮な野菜や古着が手に入って嬉しかった。

とはいえ、クーラーのない店の暑さはどうにもならないので、来月はひと月休むことにした。

皆さま、ほんとにすみませんが、えーとこかふぇ(井原市井原町409)は8月はお休みをいただきます。

よろしくお願いします。

2018年7月11日(水)晴れ 暑い

今日も暑い一日だった。

朝、万能倉のbrunまで行ったらオーナーが用事で出かけていて昼からオープンだったので、仕方なく帰りかけたらお腹がすいてしまい、神辺の十三軒茶屋でモーニングを食べた。

そのまま、府中の水墨画展を見に行こうかなとも思ったのだが、高梁の知り合いがこの度の豪雨で食べるものもないと言っていたので、弁当やお茶を持っていこうと思い、一応彼女からの連絡待ちでうちに帰った。

それで、昼過ぎまで連絡を待ったのだが、なかったので、今日は救援はなしになった。

しかし、今週はまた横須賀に行くので、もう高梁に行く時間がない。

申し訳ないが、もし行けるとしたら来週になってしまう。

なかなかうまく都合があわないのがもどかしいことだ。

久々に金曜日のカフェ@brun(福山市御幸町上岩成743−2)からのお知らせです。

今月も楽しいイベント企画してます。

ぜひお越しください。

7月13日(金)トモちゃんの「海外仕入れアクセサリー」

★作家さんの一点モノもあり。



B7月20日(金)

★slez(スレース)さんの手作りアクセサリー販売

★駅家の農家さんの新鮮野菜


C7月27日(金)

★「宮本さんのゆる〜いワンコイン似顔絵」

★グローバルフーズコーポレーションさんの美味しいもの屋台

2018年7月9日(月)晴れ 一気に夏

突然戻ってきた夏の日差しに災害にあわれた真備の人々の過酷さを慮った。

一夜にして町の景色は一変し、普通の毎日が失われた。

あれから毎日facebookを見ながら、膨大な情報に押し流されそうになり、気持ちはますます沈んでいく。

なにもできないもどかしさもあり、また何もしないわが身も情けない。

しかし、たいした被害のなかった町はほんとにのんびりしていて、朝いちでパンを買いに行ったら楽勝で買えた。

行列かなと覚悟していたのに拍子抜けするほどだった。

ほんの30分の距離のところで大きな被害があったというのに、まるでよその世界のことのようだ。

それでも、TVをつければ現実は容赦なく目の前に迫ってきて、また落ち込む。

明日からまた仕事だというのにこんな調子ではお客さんを元気に迎えられない。

気分転換しながら明日頑張ろう。

2018年7月8日(日)曇りのち晴れ

今日はあの豪雨が嘘のような青空が広がって、夏の暑さが戻ってきた一日となった。

午前中、笠岡の夢ゆめハウスさんまで災害地に送るタオルを持って行こうとしたのだが、笠岡へ向かう道はいくつも通行止めになっていて、大回りをしてやっと県道に乗ることができた。

夢ゆめさんにタオルを届けた後は商店街のお店でパスタを食べて、帰りにコンビ二に寄ったのだが、パンやお弁当が品切れでなんも買えなかった。

福山でもパンや水、牛乳、カップラーメンなどが品薄とかで皆困っているらしい。

家の周り(井原駅周辺)はたいした災害もなかったので、みんな安心しているが、実は近所のコンビニやスーパーにもすでにパンや牛乳はないのかもしれない。

とはいえ、今回ものんびり構えている我が家である。

水もパンもなければないで、水道があるんだからご飯を炊けばいいしと思っている。

そういうわけで、今日はこれからのんびりDVDでも見ることにしよう。

2018年7月7日(土)曇り時々雨

金曜日の夕方、仕事を終えて雨の中、まっすぐ家に帰って(実は夜、遊びの約束をしていたが、友だちからキャンセルがあった)、豪雨が気になりながらも朝早くから動いていてさすがに眠気が襲ってきてご飯食べたらすぐ爆睡。

今朝、7時ごろ起きてfacebookを見たら、あちこちで洪水が起きてたいへんなことになっている。

福山の友達は避難所にいるというし、真備では知り合いのお店が浸水してしまっている。

一晩で状況は一変し、西も東も動きが取れない。

すぐに地元のローカルTVを見たら、定点カメラが増水した小田川を映し出している。

それを見ながら、このままあと一日雨が降り続いたらうちの方も危ない、と不安になった。

それでも、昼前には雨がだいぶ小降りになって来たので、えーとこかふぇに様子を見に行ったら、近所の女性にすぐ声をかけられて、昨日は水がうちの中まで入ってきてたいへんだったと言われた。

店の駐車場も水に浸かってしまっていたんだそうだ。

知らなかったとはいえ、店の周りの方たちが朝から掃除をされているのを見て申し訳ないような気持ちになった。

それからすぐ店のほうに行ってみたら、この春、入り口のところを雨水対策で工事したおかげで中に水はぜんぜん入ってなかった。

オープン以来大雨のたびに雨が玄関にたまって掃きだすのが大変だったので、オーナーが今回思い切って工事をしてくださったおかげだ。

それで、歴史ある大きな古民家は今回も無事だった。

我が家もなんとか持ちこたえて(思いのほか大丈夫だった)みんな無事でよかった。

千葉の義弟が心配してメッセージをくれたので嬉しかった。

しかし、ほかの町ではまだ大変な思いをしている方が大勢いるので、胸が痛む。

どうか雨が止んで一日も早く復旧されますように。

2018年7月5日(木)大雨

今日は昼間はなんとか雨はひどいことにならずにすんだので、えーとこかふぇのダンボール市にもたくさんの方に来ていただくことができたのだが、夕方からどんどん雨脚が強くなり、夜になって警報があちこちで出て大変なことになっている。

福塩線や山陽本線が止まったとかの情報がfacebookで上がってくるのを見ながら、明日のカフェはどうなるのかちょっと心配になった。

どうにか雨が止んで欲しいもんだ。

夕べ寝る間を惜しんで見た映画「飢餓海峡」を今朝大急ぎで神辺まで返しに行った。

早朝の国道を走りながら、映画の色んなシーンを思い出して、主人公の杉戸八重(左幸子)という女性の無垢な魂を思って涙が出た。

好きな男の爪を後生大事に抱えてそれを生きるちからにして逞しく人生を歩んでいく。

彼女のような人は今の世の中でほとんどいないのではないか。

人がいいとか優しいとかいうのとはちょっと違う。

彼女の中にあるのは、半ば狂気を孕んだような純粋さだ。

純粋さを超えた純粋さ。

あの映画を見て、多くの人は彼女の人生の結末を哀れとか不幸とか、思うかもしれないが、私はある意味誰よりも幸せな人生じゃないかと思える。

愛した男の爪だけをあれほどいとおしみながら生きていける女はなかなかいない。

しかし、往々にして無垢な魂は悪によって汚される。

それでも、なお、私は彼女の人生を天晴れと言いたくなる。


男女の濃密なドラマを描きながら、実は超一級のサスペンス映画でもある「飢餓海峡」。

戦後の映画人たちの映画にかける心意気が伝わってくるような作品だった。

それぞれの俳優の鬼気迫る演技にも引き込まれた。

もうすでに亡くなっている俳優ばかりだったので、余計しみじみした。

こういう傑作を今という時代に見られてほんとによかった。


2018年7月4日(水)台風一過

今週に入って以前から調子の悪かったパソコンの具合がますます悪くなり、悪戦苦闘しながらの毎日で、日記の更新もままならなかった。

いよいよ買い替え時かと思うのだが、ぎりぎりまで頑張ってみようと思う。

今日は台風の影響で天気が悪いのかと思ったら昼前には青空が見えだして夏らしい暑い一日になった。

私はといえば、朝から古い古い「飢餓海峡」という映画を求めてビデオ屋を走り回り、やっと神辺のTSUTAYAで見つけた一本を抱えて家に帰った。

実は夕べ、歌番組で石川さゆりさんがこの映画と同名の歌を歌っていて、その歌詞の激しさに惹かれてまだ見ていなかった映画を見たくなったのだった。

歌の歌詞にもあったが、映画の中で女が男の爪を大事に持っているというシーンがあって、私にはとうていできないことだなあ、と思った。

そういう女の情念というか激しさに憧れはあるものの、私にはいくら好きな人でもからだの一部を後生大事にするというのはない。

昔、ある作家が大好きなお母さんが亡くなってあまりにいとおしくて悲しくてその骨の欠片を食べてしまった、ということを書いていたのが、そういう激しい感情もすごいことだなと思う。

その人のからだの一部も自分のものにしたいという強い思いに私は絶句する。

そこまで深い激しい人間の思いというのはどういうものなのか。

今夜、「飢餓海峡」を見ながら、少しでもそれを感じたいと思う。

2018年7月1日(日)晴れ 暑い

7月になったらとたんに夏が始まった。

車で西へ向かいながら思わずクーラーのスイッチを入れた。

でも、夏が好きな私はこれくらい暑いほうがいい。

今日も向島の海岸線を走るサイクリストたちを追い越しながらまたやってきた夏を満喫した。

しかし、せっかく行けたカフェのパンケーキは待ち時間が長そうなので断念。

どこでお茶を飲もうかと思った時に最近facebookに登場している尾道の「キツネ雨」というカフェに行きたくなって、また橋を渡って尾道へ。

大体の見当をつけていったら通りに看板が出ていたのですぐわかった。

店の前まで行ってみると、いかにも純喫茶風のレトロな店構えがお洒落で、看板には営業中ならぬ、化かし中〜なんて書いてある。

中に入ると、雰囲気たっぷりの大正ロマンな店内は女の子たちでいっぱいだった。

テーブルに着くと、スタッフの女性がキツネみたいに音させずに残っていたお皿を片付けた。

頼んだキツネ色のホットケーキ(ほんとにそういう名のメニュー)頬張っていると、チェンバロのBGMに乗って柱時計が2回ボーンと鳴った。

尾道のカフェはやっぱりユニークでおもしろい。


喫茶・軽食「キツネ雨」
尾道市久保2-11-17
電話番号050-5326-7806
営業時間8:00〜18:00
定休日火・水曜日

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